筋肉の一部分で固くなったところ(アキレス腱)を腱といいます。
この腱は、筋肉や関節を動かす時に腱の浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症を腱鞘炎といいます。最も一般的なものは、ばね指(弾発指)とドケルバン病(手首の親指側)があります。
腱は腱鞘の中を滑っていくのですが、腱や腱鞘が炎症していると擦れて痛みがでます。しかも腫れて太くなっているので通りにくくなっていて、ひどくなると通り抜けできなくて、無理に通した時にカクンとかパキンとかいいます。もっとひどくなると曲がらない、もしくは伸びないなどの関節運動の障害となります。
治療は2段階に分かれます。
まずは炎症がある時には冷やして炎症を鎮めたり、鍼を打って炎症や腫れをひかせます。
なのでこの時期は鍼が苦手な方はご家庭でよく冷やして触っても痛くない程度まで炎症を鎮める事をお勧めいたします。
ある程度痛みが残ってしまってもマッサージができる程度であれば大丈夫です。
次に患部の腱や筋肉をよくマッサージして固くなった腱、太くなった腱を揉みほぐしていきます。と同時に鍼治療を行います。日常生活にて指や手首などは安静にする事がなかなか難しいので置き鍼を中心に行います。
腱や腱鞘が柔らかくなれば痛みも無くなり、ばね指などは引っかかりも無くなっていきます。
※腱鞘炎の部位によってはうつ伏せになる場合もあります。